入試説明会などでよく聞く言葉
少人数授業と習熟度別授業
少人数授業は数学や英語などの授業で1クラスまたは2クラスを学力に関係なくいくつかのグループに分けて、少人数で授業を行うことをいいます。
一方で習熟度別授業は、学力レベル別に分けて少人数授業を行うことをいいます。どちらも1クラスを2展開(1クラスを2つのグループに分ける)したり2クラスを3展開(2クラスを3つのグループに分ける)に分けて行うのが一般的です。
制服、標準服(推奨服)
私立高校は制服を決めているところが圧倒的に多くなっています。ブランドものや、女の子だったら一度は着てみたくなるようなかわいい制服を設けている高校もあります。
都立高校ではほとんどの学校で制服を定めています。また、標準服(推奨服ともいいます)を決めている学校もあります。制服は必ず着用しなければなりませんが、標準服は着用する義務はありません。
高大連携、高大接続教育
特定の大学と協定を結んで、高校生が大学に行って講義を受講したり、大学の先生が高校にきて、講義を行うことをいいます。大学の雰囲気を知ったり講義を聴くことで、適切な大学選びをするために行われています。
高大接続は、高大連携をさらに進めたもので、その大学の学部に進学するためのプログラムがあり、大学に出向いて受講し、一定の成果が得られれば推薦入学できるというものです。
土曜授業
私立高校では土曜日も授業を行っている学校が多いのですが、都立高校でも土曜授業を行う学校が増えてきました。
だいたい隔週で月2回、年間では20回以内で実施しているようです。
土曜授業がない都立高校でも、土曜講座(土曜講習)を行うところが多くあるので、中学校のように休みになるとは限りません。
指定校推薦枠
大学が特定の高校に数名程度の推薦枠を与えます。高校側ではその大学に進学を希望する者に対し選考を行い大学に推薦します。大学では面接などの簡単な方法で入試を行います。このような入試を指定校推薦といい、2名、3名の推薦枠を指定校推薦枠といっています。
指定校推薦に応募すればよほどのことがない限り合格します。
部活動加入率
在校生徒の内、どれくらいの割合の生徒が部活動に加入しているのか、その割合を示したものをいいます。
多くの場合、学校全体の加入率を示しており、1年のみ、2年のみの数字でないケースが多いので注意が必要です。中には1年は全員加入を義務づけている学校もあります。
サポートティーチャー(チューター)
高校の先生以外で、学習支援をする人のことをいいます。その高校の卒業生や、大学生・大学院生などに協力してもらうケースが多いようです。年齢が近いため、気軽に受験勉強の仕方や大学生活などを聞くことができるメリットがあります。
キャリア教育
自分が将来、社会に出て働くとはどんなことか、どのような職業につきたいのか、高校卒業後はどんな進路に向かうのか、という学習をすることをいいます。進路指導と同じ意味ですが、「キャリア教育」というと進学のみに留まらず、将来の人生設計の中での職業を位置づける学習に重点をおくような意味になります。
インターンシップ
在学中の一定期間に企業に行って実際に働くことです。その職業についての技能や知識を身につけて、本当に自分に合った仕事なのか見極めることができます。
勉強合宿
校外の施設で(校内の場合もあります)、勉強漬けの日々を過ごす宿泊行事です。勉強のやり方やノートの取り方など、今後の学習を進めていく上で必要になることを集中的に行う学校が多いようです。
大学入試に向けて受験対策講座などを集中的に行う学校もあります。
長期休業中の講習
夏休みなど長期休業中に、補習や講習を行う学校が都立高校でも増えています。従来は、先生が個別に実施していたケースが多かったようですが、最近では学校全体で組織的に行うようになってきており、基礎講座から大学入試対策まで数十講座用意されているところもあります。
外部から講師を招いて講習を行うこともあります。
総合的な探究の時間/探究活動/探究学習
生徒が主体的に課題・テーマを設定し、情報の収集や整理等を行い、分析し、その課題・テーマについてのまとめや発表を行います。課題・テーマは多岐にわたります。(例:学校教育におけるジェンダーレス化は男女格差をなくすことができるか、〇〇高生のカバンの重さによる健康への影響、ミニマリストになった人は、どのような背景があってミニマリズムを取り入れたのか)
インターネット出願(ネット出願、Web出願)
高校を受験する際に必ず必要な手続きとして「出願」があります。この出願をパソコン・スマートフォン・タブレット端末等から行います。(※ただし、出願手続きの全てをインターネットで行うわけではないので注意してください。)
大まかな流れとしては出願情報の入力⇒受験料の支払い⇒必要書類の送付、となります。